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やっぱり君が好き

第4章 嫉妬

ー奏sideー





放課後になりみおの教室に行くと、みおの姿はなかった。






「ねぇ、高木みおってもう帰った?」




近くにいた女子に聞いた。





「えっ///// あ、えと…」





ダメだ。話しにならない。





「みおならもう帰ったけど?」





「お前誰だよ?」





「みおの友達の鈴木光だ。」




友達…?だよな。男友達くらいいるよな…





「あぁ、そうか。じゃあ…」




俺は平然を装ってその場を立ち去ろうとした。





「なぁっ!お前も みおが好きなんだろ?」





お前…も…?ってことは




「俺も好きなんだ。」




やっぱり。





こいつもみおが好きなのか。





「あっそ。まぁ、せいぜい頑張れよ。じゃあな」




負けたくない。俺のほうがみおに近い。
そう思っていた。





「みお言ってたぞ!お前のことはただの幼なじみだって!」





俺は聞こえないふりして歩きはじめた。




ただの幼なじみ…か。





「かっこわりぃな…俺。」

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