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ケイウス

第4章 防衛

戒斗が足を曲げると少し溜めるように止まる

「GO!」

そう言いながら戒斗が弧を描き宙を舞う

「あんたの能力…速いのよ」

追いかけるように光の足から蒼白い炎が吹き出る
そして物凄いスピードで戒斗を追いかけていった

「ハッハッハ遅いな!」
後ろの光を見て笑う戒斗に
「五月蝿いわね!」
光は心底腹が立っていた
「お!敵発見!」
ジャキンと剣を構える戒斗の後ろ
「…貰った」
そういった光は左手を前に構え右手を後ろに構える
その姿は弓を構えるような形であった
「捉えた!」
そう言って左手の親指を立てる
「破!」

言葉と同時に左手からレーザー砲のような物が打ち出される
そしてそれは寸分の狂い無く巨人の心臓を貫いた
「ふー…楽勝ね」

「俺…お前が外した所見たことねぇ」
獲物を取られた戒斗が怒りの嫌味を放つ
「だって外した事無いもん」

「………」

「言葉も出ないようね」
フフと笑う光を見て、またため息。

「二刀流!十字閃!」

「うるさい!」

「いや…気分出んだよ…だから…な」

ドゴォン!

光の後ろに転がっていた十字に切れた物体が爆発を起こした

「ふん…ちゃっちゃと終わらせるわよ!」
光が呆れたように言う
「あったりまえよぅ!」
戒斗は陽気に言う

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