テキストサイズ

夏、空。

第2章 何色


私が言いたかったことを代わりに言ってくれた菅原くん。

そっと顔をあげる。

目が合った。
今度は確実に。
じっと見ていると、彼はちょっぴり恥ずかしそうに目を逸らした。


「とにかく、今のはお前らが悪い。」

「ご、ごめん…」

女子はしゅんとした様子で去って行った。

「中島さん、大丈夫?」

心臓が跳ね上がる。

「だ、大丈夫…です…」

ぎこちない喋り方になってしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ