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夏、空。

第7章 朱色



なるべく早く佐藤さんと話したい。
その一心で階段を下り、保健室の中へ入る。


「失礼します…」

ちょうど先生が出てくるところで、ぶつかってしまった。

「すみません…」


「おぉ、中島か。悪い。佐藤のことか?」

「はい。話したいことが…」

私は少し躊躇いながら先生に伝える。


「ちょっとした立ちくらみだったらしいぞ。あんまり無理させない程度にな」


と言って、先生は教室へ戻っていった。

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