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夏、空。

第3章 桃色



なんとなく優翔くんを探したけど、もういなかった。

用事あるって言ってたし、仕方ないよね。

自分に言い聞かせ、帰ろうとしたとき担任の先生に仕事を頼まれてしまった。


「これ、4枚ずつまとめてくれればいいから。」

「はい、わかりました」

「悪いな、中島。俺ちょっと職員会議あるからさ。頼んだぞ」


先生は慌てたように職員室に向かっていった。

どうせ暇だし、放課後の教室も好きだし、嫌な仕事ではない。

むしろ好きかも。

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