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夏、空。

第3章 桃色



「ま、せいぜい頑張って!!」

イヤミだ。
頑張ってと言いながら、机の上の資料を散乱させて3人は帰った。


私は無言で落ちた資料を拾う。
プリントに水がついてる。
まただ。
ぽた、ぽたと水が垂れてくる。


そっか、泣いちゃってるのか。

情けないな。
高校生にもなって泣くなんて。

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