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夏、空。

第5章 黄色



彼女に何があったのかは知らないけど、それなりに悲しい想いをしていたんだ。

幼なじみという言葉に焦った私だけど、佐藤さんの気持ちもわからなくもない。



「お前…何泣いてんだよ」

優翔くんに言われ、頬に触れてみると確かに涙が伝っていた。


「お前は優しい奴なんだな。でも…」

優翔くんは一度間を置いて、


「何かあったら俺を頼っていいから」


と言ってくれた。

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