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涙が出るほど好きだよ

第7章 気持ちを知りたい




私と将生は懐中電灯を持って
明かり一つない校舎に入る。


怖いかも…



私たちの他にまだいっぱい
ペアがいるのに誰の声もしない。誰にも会わない。



ただ将生の吐息だけが聞こえる。



その吐息でさえも安心するぐらい私は昼間とはまるっきりちがう夜の校舎におびえかえっていた。





無意識に私は隙間がないくらいに将生に詰め寄る。


「おいなんだよ。
 怖いのかよ。」



「うん。こ、怖くない?
 だって誰とも会わないし
 何の音も聞こえないよ?」


「うわああああ!」


「きゃああああああああああ~!」





「あははっ何まじになってんだよ(笑)」



「もうおどろかさないで…」


自然に涙が出てくる。
将生のこういういたずらが
私は嫌い。安心できん!


私は将生の背中にしがみつく。



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