テキストサイズ

或空の群青

第1章 クリームソーダ







「おはよーっ」


教室に入ると
仲の良い子から順番に
挨拶が返ってくる。



「え!?里美どーしたのー?」

「ちょっとイメチェン♪
黒髪とかださくねーって
思っちゃってさ!」


隣からはクラスメイトと
里美の甲高い声が聞こえる。

もう面倒臭い。



私は「可愛いよね」とか
なんとか言っておいて
自分の席に着いた。



携帯をチェックする。
―――「受信メール一件」




あ………
のんちゃんからだ。






メールはこういう内容だった。

「そろそろ会いたい。
明日家に来てよね。」





私はうーんと唸ってから、
「了解です」とだけ返した。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ