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或空の群青

第1章 クリームソーダ






自分が何をしているのか
最近ようやく分かるように
なってきた。



これはれっきとした
オナニーだ……

自分が気持ち悪いと
感じているのも
分かっている。


それなのに暇さえあれば
私の手はパンツに伸びた。

小学生の時から
ずっとだった。


中毒性があったので、
しばらく触っていると
どこが気持ち良いのかも
分かってきた。

それがこの『種』だった。


ここを触っていると、
どんな悩みがあっても
どうでも良くなった。


なんとも言えない
気持ち良い感覚に
私は自然に涙が出る。


「はぁあ…んっ、ぁん、っ」


呼吸をしようとすると、
小さく情けない
赤ちゃん声が漏れる。



自分の声が嫌なので
私は手の甲をキリッと噛む。

「んんん、っん!ん!
んはぁ、やぁあ……」


思わず手を噛むのを止めたら、
止めどなく叫び声を
上げてしまう。



その間も私の指は
ぐるぐると円を描き続ける。

私はそこしか攻めない。
他の場所は萎えてしまう。








……もうすぐで来る。





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