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完熟の森

第22章 雫の年

新学期、いきなり梶原が僕の元へやって来た。


「新堂、見たぞ!」


「何を見たんだよ」


「何っておまえの彼女だよ」


「ああ…」


「すげえな。あんな年上の美人」


「梶原にはノンカがいるじゃないか」


「でもさ~やっぱり年上美人ってちょっといいよな」


梶原が羨ましそうな顔をしたから、言ってやった。


「雫は最高にいい女だよ」


「やっぱりそうなんだ。いいなあ」


僕は可笑しくなってきた。


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