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完熟の森

第30章 深まる時と愛情表現

「千晶、もっと優しく洗ってよ」


「だってジャリジャリするんだろ?」


「そうだけど、いつもみたいに…」


僕はちょっとほくそ笑む。


だって雫の髪はジャリジャリしていなかった。


僕と入りたかったからそう言ったんだ。


素直にそう言えない雫がちょっと意地らしく愛おしくなる。


僕は後ろから雫の頬にキスをして、またゆっくり髪を洗ってやった。


今度は優しく労るように…


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