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ファースト・ラブ

第2章 第1章



「じゃあオレ先行ってるわ。じゃな。沙菜。」

「わかった◎ 直!! さっきの約束忘れたとかなしだからね ※」

「わかってるって。じゃ。」

そう言うと直はさっさと校舎の中に入っていってしまった。

「沙菜、なんの話 ??」

あたしの隣で唯が不思議そうに訊いてくる。

「あぁ。直に好きな人いるらしくて、その好きな人を聞いたらいつか絶対に教えてくれるって直と約束したんだ~。」

「……えっ!? 沙菜が直くんに好きな人訊いたの !?!?」

唯がすごくビックリしたように言う。
なんでそんなにビックリするんだろうか… ??

「うん。直に好きな人いるって聞いたら気になっちゃったんだ。」

「えぇ!?!? 沙菜、気づいてないの………??」

唯がさっきよりもビックリしているようにあたしに訊いてくる。

「え、何が ?? 唯の言ってることさっぱりイミわかんないんだけど;; 」

「……沙菜。直くん苦労してるだろうね…。」

「へ ?? なんで !? さっきから何なの~ (涙) 唯なんか知ってるんだったら教えてよ !!」

あたしは唯の言ってることのイミがちんぷんかんで少しパニックになった。


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