テキストサイズ

ファースト・ラブ

第2章 第1章



「こらぁ !!! 高3にもなって遅刻とは何なんだ !!!!! 罰として今日の放課後までに反省文5枚だ !! わかったな!?」


「えぇ~っ!?!? 書くことありません !!」

藤波先生に反省文5枚と言われても、そんなに書けるほどあたしは反省すべきことではないと思ったからそう言うと、
隣で唯が困った顔であたしを見る。

「ちょっと沙菜っ;; そんなこと言ったらー……」

「ふざけるなぁ!!!!!! 遅刻は社会人として絶対にやってはいけないことなんだ !!!!!!! 事の重大さがわかっていないようだから反省文を2枚追加して7枚にする !!!!!」

「えっ????」

あたしが反論すると先生は顔を真っ赤にしてそう告げた。

「ちょっと待ってください。それはちょっとー…」

「また追加されたいのか!?!?」
あたしが焦って先生と交渉しようとするが、聞こうともしてくれない。
仕方なくあたしと唯はこう言うしかなかった。

「……すみませんでした。」

「…わかればいい。まず授業中だから座れ。」

渋々と自分の席に座り、落ち込んでいると、消しゴムを当てられた。
その犯人はもうわかりきっている。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ