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ファースト・ラブ

第2章 第1章



唯は脱力したのか、その場にヘナヘナと座りこんでしまった。
「沙菜……、ちょっともあれ ?? とか、もしかしたら !? とか……思ったことないの ;; ??」
「だーかーらー、何が ?? ほんっとにわかんないんだって !!!! はっきり言ってくんないとわかんないって(;_;) お願いだよ、唯~ ;; 教えてっ?!?!」

唯の言ってることがまだわからないので、あたしは少し焦っていた。

あたしが唯に教えてくれるようにお願いすると、唯はしばらくの間悩んだあげく、口を開いた。

「……う~ん。……じゃあ、少しヒント出してあげる。」

「ありがとう★*゜ 唯 !!!」

「青春中の高校生の男子が必死になったり機嫌が悪くなったり怒ったりするのは、恋愛関係がからんでるときなんだよ。」

唯が優しく微笑みながらゆっくりと言った。

「へ ?? そうなんだ~。へぇ~……んっ ??」

ちょっと待てよ ??
それってまさか !?!?

あたしは唯の言葉を聞いた瞬間、ある可能性が頭に浮かんできた。

「どう ?? わかった ??沙菜。」

「……唯。すっごくよくわかったよ。あたし、2人に対してすっごく酷なことしてたんだね…。」


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