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わたし色の花

第50章 荷物



十回転んだよ
涙という名の血が流れたよ

「立ち上がったって
もう遅いんだ」

「辛くて仕方ないんだ」

本音こぼしたって
荷物は手離せないままで

背中にへばりつく
ただ重いだけのリュック



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