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みずたまり

第1章 入学式

リビングに降りると、
母さんと父さんが椅子に座って
テレビを観ていた。

「おはよ~」

「麻佑、おはよう!
今からご飯準備するから少し待っててね?」

頷いてテーブルの前に座る。
目の前に置かれたホットミルクを
ふぅふぅしながら飲む。

「ずずっ‥‥‥あっち!!」

舌を出して苦い顔をしている私を見た
父さんが、ふっと笑いながら言った。

「どうした?今日は
入学式だから緊張してるのか?」

「違いますー!熱かったんですー!」

そう言って私は頬を膨らました。
でも、父さんが言ったことは間違いではない。
そう、私は今日から憧れの高校デビューを
果たすのです!!

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