テキストサイズ

失恋のススメ

第1章 失恋のススメ

少なくとも、恋愛をしてアドレナリン放出しまくってた頃ってのは、ドキドキして、笑顔がたくさんあって、幸せじゃなかったですか?
相手を喜ばせようといろんなこと考えたり、相手の言動に一喜一憂してみたり…

その経験の1つ1つってあなたを成長させてるハズです。その恋をする前のあなたと今のあなたは絶対に違う。

それを「忘れなければいけない」ってことは自分の成長をも否定してることになると思うんですよ。

たとえば相手にフラれた場合でも、傷付いて悩んだ時間ってのは確実に人間として成長してるハズ。
自分の何が悪かったのか、どうすれば魅力的になれるのか。誰しも考えることだと思います。
そんなふうに自分を見つめ直すのに失恋ってのはこれ以上ないチャンスなんですよ。
そしてその経験は確実に人としての深みを増していく。生きていくのは歳を重ねることではなく深みを増していくこと。そう考えられればステキじゃないですか?

失恋を忘れることで前に進もうとするのか、飲み込んで前に進もうとするのか。
より良い恋愛をしようと思ったら、ツラい経験もニガい過去も飲み込んでいくことが大事かなと。

失恋はたしかに1つの恋の終わりではあるけれど、人間である以上は恋愛をすることは本能です。
だから失恋のその瞬間って新しい恋の始まりでもあるわけで。
だってホラ、新しい恋ができるあなたは街で見かけた超理想のタイプとも、憧れてたあの先輩とも恋ができる可能性があるんです。
陳腐な言葉ですけど無限の可能性が広がってるってのは間違ってない。

失恋すれば傷付いて凹むのは当たり前。だけどそれでも自分が成長できる経験を与えてくれた相手に感謝しましょう。「忘れる」なんてとんでもない。たくさんの恋と失恋をして魅力的な人間になっちゃいましょうよ。

「失恋できるのは幸せなこと」くらいに考えられたら、良い恋もたくさんできる気がします。


◇--------------------◇

恋しいと思うのは当然なんだ
手紙を読んだ後も
電話を切った後も
涙があふれる自分を
弱虫だなんて思わない

寂しさとかせつなさは
乗り越えてなんかいかなくていい

受け入れて抱えながら
歩いていけるようになれればいい

(矢沢あい『ご近所物語』)
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ