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Red Phoenix

第1章 少年時代

祝日の校庭は人気がない。

『いつきー?何してるの?こっち来いよ』

静まり帰った校庭に、俺の声が響く。
ベンチに座って、飲みかけのミネラルウォーターをじっと見ながなかなか立ち上がらない親友を俺はせっついた。

『なぁ、ーー!時間過ぎちゃうよーーー!!?』

今度は少し大きめなこえで叫んだ。

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