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電話ボックス

第4章 四

目が覚めた。

白い壁が目に入る。

腕には点滴がされているようだ。

意識がはっきりしない。
ここは…病院なのか。

僕は生きているのか…。
体を持ち上げようとするが動かない。

僕はそのまま考える。

わからない。

頭がぼんやりしている。
医者が入って来た。

 僕に声をかける。

 簡単な質問と診察。

僕は高熱を出して動けないところを友人に発見され、そのまま救急車でここに運ばれたらしい。

昏睡状態が続き、生命の危険もあったとその医者は語った。

僕の体は酷く衰弱しているという。

でも意識が戻ったので、もう大丈夫だと言った。

僕は頷く。

助かったのだ。

あれはやはり熱が見せた悪夢。

これでもう悩まされることはない。

僕はゆっくりと眠りに落ちた。

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