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甘く溶かして。

第1章 矛盾




あたしの唇には彼の唇が当たったまま。

そしてゆっくりと
彼が舌を口の中に入れてきた。

「…んっ」

それがあたしの舌に触れると
絡めてきた。

「んん…っ!」

「ん…」

彼が軽く息をする。

すると、あたしの口の中に入り、
頭の中まで甘く溶かされるような
感覚に陥る。

「ん…っふあ…ぁ……」

彼が唇を離した。

するとあたしと彼の舌は糸で結ばれた。


あたしは自分が何やってんのか
分んなくなってきた。

でもこれだけはわかる。

恥かしいけど気持ち良かった―――


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