
甘く溶かして。
第2章 幼馴染
「…え」
今こいつ、若菜って…
「久しぶりっ」
ニッと笑う彼はとても明るい印象だった。
「えぇっと…」
私が分からないでいると、
彼は携帯を取り出した。
そして、それに付いている
キーホルダーを見せてきた。
「若葉マーク…?」
彼は初心者という意味をもつ
その若葉マークのキーホルダーを
チラつかせ、満面の笑み。
「若菜が初めて俺にくれたプレゼント」
…プレゼント?
・・・あれはプレゼントとは言わない。
あたしは自分の名前だと思って
親に買ってもらった
若葉マークのキーホルダー。
それをメガネかけてて、
髪の毛はぼさぼさで……。
とにかく地味だったお隣さんの
田中君に『若菜』じゃないと言われ
羞恥心いっぱいで投げ捨てたのが
プレゼント…?
「…田中、君?」
一応確認してみた。
「ピンポーン、でも今は吉野ね」
するとあってたらしい。
正解の音が返ってきた。
田中君はいろいろあったらしくて、
小3の時に東京へ。
それ以来、全く会っていなかった。
「…離婚?」
「うん、プラス再婚。…で、兄妹できた」
この少しシリアスな空気が嫌なのか、
唐突にさっきの話題を持ちかけてきた。
今こいつ、若菜って…
「久しぶりっ」
ニッと笑う彼はとても明るい印象だった。
「えぇっと…」
私が分からないでいると、
彼は携帯を取り出した。
そして、それに付いている
キーホルダーを見せてきた。
「若葉マーク…?」
彼は初心者という意味をもつ
その若葉マークのキーホルダーを
チラつかせ、満面の笑み。
「若菜が初めて俺にくれたプレゼント」
…プレゼント?
・・・あれはプレゼントとは言わない。
あたしは自分の名前だと思って
親に買ってもらった
若葉マークのキーホルダー。
それをメガネかけてて、
髪の毛はぼさぼさで……。
とにかく地味だったお隣さんの
田中君に『若菜』じゃないと言われ
羞恥心いっぱいで投げ捨てたのが
プレゼント…?
「…田中、君?」
一応確認してみた。
「ピンポーン、でも今は吉野ね」
するとあってたらしい。
正解の音が返ってきた。
田中君はいろいろあったらしくて、
小3の時に東京へ。
それ以来、全く会っていなかった。
「…離婚?」
「うん、プラス再婚。…で、兄妹できた」
この少しシリアスな空気が嫌なのか、
唐突にさっきの話題を持ちかけてきた。
