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青春メモリー

第8章 好きか嫌いか

「もう耐えられない。もう、耐えられ




ないよ。」





もう・・・・・・




「俺ならそんな思いはさせない。」





安藤があたしを優しく抱きしめた。






安藤の胸は温かくて。






なんだか、いい匂いもして。







・・・この熱を失いたくない・・・・・






「好きだよ。加藤」






安藤は言った。





あたしは静かに頷いた。





何度も何度も頷いた。




離れて行っちゃう一ノ瀬君なんて嫌






い。大嫌い。






でも、側にいてくれる安藤は好き。





大好き。






安藤がいれば、あたしは他に何も要ら






ない。

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