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好き好き好き好き…

第5章 ピアノが好きな2人


誰もいなくなったはずの部屋から
再びピアノの声が聞こえたのは

戦争が終わり
再び平和が訪れた頃だった。


誰かに語りかけるかのように

ピアノは声を発した。


話し相手を探すかのように。



そしてやって来た。
いつもの話し相手の少年が。


姿が変わってしまってもピアノには関係なかった。


少年はおもむろに鍵盤に触れて話始めた。


ピアノに聞かせるように。



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