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好き好き好き好き…

第5章 ピアノが好きな2人


「…ピアノを弾いて……何も考えずに…」


少女はピアノを弾いた。



無心の音。

何もないみたい。


少女はピアノと1対1になった。



そして少女は思った。


"なんで…弾いてるのかな……"


なんであんなに必死になってたのだろうか。


「…君はピアノに何を見た?」


…えっ?


「…誰がそのピアノを教えたの?」


…綺麗な緑の目をした私と同じくらいの男の子


「…なんで君は……この空間にいるの?」


……なんでだろう?


「…君は……本当に女の子?…」


…えっ?


「…君は……緑の目をした男の子だよ…」


…なに言って…


「…君が気付かなかった人物は……君自身だよ…」


…な…に……



私は思い出した。

思い出してはいけない事を


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