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R18っぽいけど実際はU15

第1章 月

案の定エレベーターの中は息苦しかった


身動きがほとんど取れない中で、ただ射し込む光が鬱陶しくて仕方ない


これは展望台につくまでの辛抱だと、何度も自分に言い聞かせる


「みるちゃん、大丈夫?」


「大丈夫じゃない」


「だよね」


だよね、じゃないよ山田君


そこは冷たい飲み物を差し出すなりして気を遣うのが紳士だろうに


しかし………キツイ…


まだつかないのだろうか


外の景色はゆっくりとしか動かない


こもった熱気と酸素不足で、三半規管が狂いそうだ


汗が頬を落ちたとき、ふと背後に違和感を感じた

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