
砂糖漬けな関係。
第2章 悪魔のような天使
「えっ?」
その刹那・・--。
秋斗の唇がほんの一瞬、詩保の唇に触れた。
「んな!!何するんですか!!」
そんな言葉とは裏腹に、ドキドキと心臓が脈を打つ。
「なんで?俺のこと、知りたいんだろ?」
「そう言う意味じゃありませんっ・・・!」
私は口元を押さえた。
(どうしよう・・・)
「ふーん。」
彼は冷たく言い放った。
「じゃあこっちおいで。」
そう言うと秋斗は詩保を抱き寄せた。
「ひゃっ!」
私は思わずすっとんきょんな声を上げた。
「ずいぶんうぶな反応だな。」
彼は私をからかう様に言った。
「いきなりこんなことされたの、初めてなんだから、仕方ないじゃないですかっ!」
そう言うと少し彼は笑った。
「可愛い、榊さん。」
思わず赤面してしまう・・
徐々に体温は上がっていき、心臓の音もどんどん早くなっていく。
