砂糖漬けな関係。
第3章 崩壊へのリズム
ーーーヴーッヴーッ
深い眠りについたころに、ケータイのバイブ音が鳴った。
「何・・・?・」
なかなか鳴り止まない、バイブ音に寝ぼけた頭が、電話ということを認識する。
「はい・・・もしもし。」
明らかに寝ぼけ声で電話に出た。
「もしもしー?詩保ぉ??」
咲枝だ・・・なんだか酔っ払っているようだ。
「咲枝?酔っ払ってんの?」
私は苛立ちを隠せない。
(一体何時だと思ってんのよ・・)
「うふふっ。ねぇー秋斗と別れてよ?」
お酒が入って上機嫌なのか、多少呂律が回っていない。
「何言ってんの?こんな時間に・・・」
「秋斗は私の男なの。横取りなんて、許さないからぁー。あはははっ。」
「いい加減にして。どうしちゃったの?咲枝・・・」
こんなの絶対おかしいよ。
「ふふっ!じゃあね!」
ーーーブツッ・・
乱暴に切られた電話に、余計に腹がたった。
でも・・なんだかとても、気味が悪い。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える