
砂糖漬けな関係。
第4章 暗闇の足音
バイトが終わり、帰ろうとしていた時。
「いい加減にしろ!!」
秋斗の怒鳴り声が聞こえた。
私は何事かと思い、急いで声がする方へ向かった。
(あの秋斗があんなに大きい声を出しているなんてただ事じゃない・・・)
店の外だ・・
私は、見つからないように影に隠れた。
「どうしてよ!!あなたがいけないんじゃない!!あの約束、忘れたの!?」
秋斗と言い合っていたのは、咲枝だった。
(何してるの・・・?)
「いつの話してんだよ!!そもそも約束なんて、お前の勘違いだろ!」
(約束?勘違い?)
私には何の話なのか、まったくわからなかった。
「どうしてそんなこと言うの!?ひどい!!」
悲鳴混じりに咲枝が言い返す。
「もう2年も前に、お前とは終わっただろ?もうもうお前は要らないって言っただろ!!」
(もう・・・お前要らない?)
この台詞はいつも付き合ってきたらしい女を、秋斗が捨てるときの言葉。
確信した。咲枝と秋斗は付き合っていたんだ・・・
「詩保に近づくな!!」
秋斗が咲枝にそう怒鳴りつけた、
その刹那・・・・
ーーーバリッ
咲枝が秋斗の頬に爪を立て、平手打ちをするように引っかいた。
「っ・・・・!!!」
秋斗は声にならない声で、痛みを訴えた。
