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バカとエッチと学園生活

第1章  僕と美波と秘密の関係 明久×美波

―5月某日―

僕の名前は吉井明久。
文月学園2年Fクラスに所属している。

学校から少し離れたマンションで一人暮らしをしている。


両親と姉は海外にいるので、自由気ままな生活をしているが、たまに親からの生活費が滞るだめ、酷い生活を送る時もある。

生活費が来ない時は決まって、僕の成績が知られた時だ。

何故かというと、非常に言いづらいが、


僕はバカなのである。

成績は地を這うが如き低さで、学年の底辺を定位置としつつある。

なので、怒った母さんが振り込んでくれないのだ。

・・・・まぁ、つまらない自己紹介はこの辺にして、

新学年になり、一ヶ月が過ぎた。

クラスメイトの顔も覚え、新しい生活に慣れ始めた頃である。

この時期になると、文月学園の文化祭“清涼祭”が話題になり始めていた・・・・・・・。






授業も終わり、放課後。

隣で眠たそうにしているヤツに話しかけてみた。

「雄二、文化祭の準備はどうするのさ?」

「まぁ、ぼちぼち考えなきゃいけない頃になってきたな」

そういって頭を掻いているのは、我がFクラス代表にして悪友の坂本雄二。

真っ赤な髪がツンツンしていて、如何にも悪そうな見た目ではあるが、以前は“神童”とまで呼ばれていた天才だった。

―今はただのバカだけど。

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