どうして?僕が攻めじゃ不満なの?
第4章 思い
歩くんは、僕のおでこと自分のおでこをくっつけて、
「コイツ、絶対僕のこと好きだ。って分かったから、容赦なく手を出した。」
接触してるおでこが熱い。
…長い…ながーい説明で、今頃気付いた…、僕のこと…歩くん…好きなんだ…ってことに。
「じゃあ、歩くんは…僕のこと…本気で?」
僕が放心状態になりながら聞くと、歩くんは頬を赤らめて恥ずかしそうに笑って
「当たり前じゃん。最近、穂浪を無視してたのは…傷つけたくなかったのと…、好きすぎてどうにかなりそうだったから。」
…照れながら話す歩くんは、とても可愛くて…僕はまた、歩くんをすきになる。
…というか、ずっと感じていた違和感…
穂浪くん→穂浪
…これは…、呼び捨て?
…呼び捨てで、呼ばれた…。
ボンっと爆発するように赤く熱くなる僕のFace。
アタフタしても意味ないので、とりあえず、おでこをくっつけたままの歩くんを上目遣いでジーッと見る。
「穂浪…って」
「呼び捨て、嫌だった?」
軽々しく聞いてきた歩くんに向かって、ブンブンと風の聞る音が聞こえるくらい、首を横に振りまくった。
「そんな事したら首つるよ。」
歩くんにほっぺを挟まれて静止する。
「穂浪、セックスしたい。」
セックス…セックス…
「良い?」
コクリと頷くと、歩くんは優しく僕の頬を撫でた。
「ッふぁ…」
ゆっくり、歩くんの指先が唇を撫でる。
唇の感触を楽しむように、フニフニと押しながら遊ばれる。
「んッぁ…」
口を開かされて、当然の如く咥内に入って来たのは、歩くんの舌。
柔らかく、生暖かい歩くんの舌は、味わうように、じっくり僕の咥内を滑らかに滑る。
舌と舌が触れ合ったとき、歩くんは僕の舌を優しく絡める。
僕も、応えるように舌を絡ませて、歩くんの舌を吸う。
「ふぁッぁッ…」
先程外された制服、前がはだけたまま。
その状態で、歩くんは僕の身体に指先を走らせる。