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どうして?僕が攻めじゃ不満なの?

第6章 白雪姫と、メイドさん



白雪姫は、魔女の毒リンゴを食べて倒れて、七人の小人に見守られながら、王子様にキスをされて目覚める。


メイドさんは、萌だ。


「…てことで、そろそろ俺達のクラスも文化祭で何をするか決めなきゃいけないんだが…」


あの一件からもう、何週間か過ぎた頃、そろそろ文化祭の季節。

出し物や、展示、劇などを決めなければならない。


「毎年毎年、この時期になるとクラスの空気が悪くなる。…それは、文化祭の出し物や色んな事を自分たちでさっさと決められないからだ。だから、今回はうまく行くように、努力しろ。以上だ。」


クラスの担任は、それだけ言うと教卓に座り、お気に入りのグラビア雑誌を開き読み始めた。


…実に、役立たずな先生なんだ。


「俺ぇー、女子と遊べるのがいい!」


女子に飢えている男子が叫ぶ。

ちなみに、ここは男子校で女子の出入りは一切ない。


「えー、俺サボりてー…」


行事に意欲的でない生徒も、少なからず居てそんな人たちの決め台詞は、「何でも良い。」なんだよね。


…僕は…、どうせ裏方だし…、アイデアを出すキャラじゃないし…うん。


「はい。」


真っ直ぐ伸びた腕の持ち主は、歩くんだ。


「あ、歩くん、なんか良いアイデアある?」


歩くんに対しては皆緊張するらしく、委員長も緊張している。


「今回は、出し物はメイド喫茶で劇は白雪姫をして展示は皆で花を生けたらどうでしょうか。」


歩くんは、それだけ言って座る。


おー…


周りの感心してる声は、きっとまともな意見が無いからまともに考えていた歩くんが素晴らしいと思えたからだろう。


「…と、何でその意見に?」


委員長は、学校全体の会の時訳も提示しないといけないから、歩くんに聞く


「それは、単純に…」


「単純に?」


皆の耳が、歩くんに向いている。


「穂浪にメイド服を着させて、白雪姫をやらせたかったからです。花を生けるのは、オマケです。」










皆が、僕を見ていた…


僕は、やっぱり赤面した…


「ぇー…っと…、歩くん…それは…」


委員長は苦笑してる。


認めないでください!!

こんな…ふざけた…

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