
どうして?僕が攻めじゃ不満なの?
第6章 白雪姫と、メイドさん
「それでは白雪姫、僕達は山に出掛けるから、誰かが来ても決して扉を開けてはいけないよ。」
小人は、そう言って脇に逸れていく。
そして、代わりに魔女になった女王様役の隼人くんが僕の前に来て、
「白雪姫、白雪姫、扉を開けておくんなせ。」
「だ…誰ですか?」
「私は通りすがりの老女だよ。私のリンゴ食べてくんなせ。」
「あら、リンゴ?素敵、頂くわ。」
僕はリンゴを食べたふりをして倒れる。
「アーハッハッハ!!これで私が、この世で一番美女だ!!」
隼人くんは、そう言いながら端にいく。
「はい、カットー!!」
委員長がストップをかけて、僕は起き上がり皆ザワザワしだす。
「穂浪くん、緊張しすぎ!あと、皆棒読みになってるよ!!ちゃんと感情入れて!!」
委員長に名指しされてビクッとなりながら、頷いて歩くんの所に行く。
「白雪姫、よく頑張りました。」
頭を撫でてくれるけど、正直、台本を顔の前に置いとかないと読めないし…
「今日はここまで、今日やった所、改善点自分で良く分かっただろうから、練習してきてね!!」
委員長がそう締め切ると、皆練習場から出て行く。
「僕…主役なんて初めてだから、上手く出来ないよ…」
僕が落ち込んでいると、歩くんは僕のほっぺを手のひらで挟んで、
「大丈夫、白雪姫は穂浪しか似合わないよ。」
って。
そんな言われたら、赤面して頷く事しかできないし…、白雪姫を頑張るしか無くなるじゃん。
「明日はキスシーン来るかな。」
「歩くんっそればっかりじゃないかっ。自分が、他の場面でも出ること忘れてるよねっ。」
僕の頬にある歩くんの手を上から重ねて、歩くんを見つめる。
「キスしたい。」
ポツリと歩くんが呟く、
「歩くん、話聞いてるっ?んッ…」
歩くんの指先が、頬を厭らしく撫でる。もう片方の手は、僕の後頭部に回ってグッと押し付ける。
「んッ…ゃッ歩くッ」
離そうとすればするほど強い力で抑えられて、口を塞がれる。
「んッんんッ!…やあッだ…ッぁッ」
広いホールの中に、キスの音だけが響く。それと、僕の感じてる声。
「ぁッふぅッ…んッ」
もう抑える力は無くなってるのに、いつの間にか自ら歩くんを求めるようになっている。
こんな僕が…嫌だ…いつも流される…。
小人は、そう言って脇に逸れていく。
そして、代わりに魔女になった女王様役の隼人くんが僕の前に来て、
「白雪姫、白雪姫、扉を開けておくんなせ。」
「だ…誰ですか?」
「私は通りすがりの老女だよ。私のリンゴ食べてくんなせ。」
「あら、リンゴ?素敵、頂くわ。」
僕はリンゴを食べたふりをして倒れる。
「アーハッハッハ!!これで私が、この世で一番美女だ!!」
隼人くんは、そう言いながら端にいく。
「はい、カットー!!」
委員長がストップをかけて、僕は起き上がり皆ザワザワしだす。
「穂浪くん、緊張しすぎ!あと、皆棒読みになってるよ!!ちゃんと感情入れて!!」
委員長に名指しされてビクッとなりながら、頷いて歩くんの所に行く。
「白雪姫、よく頑張りました。」
頭を撫でてくれるけど、正直、台本を顔の前に置いとかないと読めないし…
「今日はここまで、今日やった所、改善点自分で良く分かっただろうから、練習してきてね!!」
委員長がそう締め切ると、皆練習場から出て行く。
「僕…主役なんて初めてだから、上手く出来ないよ…」
僕が落ち込んでいると、歩くんは僕のほっぺを手のひらで挟んで、
「大丈夫、白雪姫は穂浪しか似合わないよ。」
って。
そんな言われたら、赤面して頷く事しかできないし…、白雪姫を頑張るしか無くなるじゃん。
「明日はキスシーン来るかな。」
「歩くんっそればっかりじゃないかっ。自分が、他の場面でも出ること忘れてるよねっ。」
僕の頬にある歩くんの手を上から重ねて、歩くんを見つめる。
「キスしたい。」
ポツリと歩くんが呟く、
「歩くん、話聞いてるっ?んッ…」
歩くんの指先が、頬を厭らしく撫でる。もう片方の手は、僕の後頭部に回ってグッと押し付ける。
「んッ…ゃッ歩くッ」
離そうとすればするほど強い力で抑えられて、口を塞がれる。
「んッんんッ!…やあッだ…ッぁッ」
広いホールの中に、キスの音だけが響く。それと、僕の感じてる声。
「ぁッふぅッ…んッ」
もう抑える力は無くなってるのに、いつの間にか自ら歩くんを求めるようになっている。
こんな僕が…嫌だ…いつも流される…。
