どうして?僕が攻めじゃ不満なの?
第7章 形勢逆転!!にはなりませんでした、普通に。
全身が気怠い…
全身が痙攣している…
疲労が僕を襲う。
だけど止まることがないバイブは未だに僕を攻め続ける。
嫌だと思っても、止まらない快感に僕はまた腰を揺らした。
「穂浪、何で自分がそんなに変態になってるか分かる?」
意識や理性などとっくに消えている僕に、歩くんは聞いた。
足りない脳みそで考えた。
なんで、こんなになってるのか?
…バイブが止まらないから…?
「媚薬だよ。」
媚薬?…でも僕…そんなの飲まされた覚えがない。
「穂浪、僕は本気で君に抱かれる気は無かったんだよ。勿論、女も抱かせる気なんて無かったよ。」
え?…そんな…
じゃあ、僕は何のために此処にいるんだ?
歩くんの罠?
「バイブに媚薬を塗っておいたんだよ。だから、穂浪は自分でも気付かぬうちに媚薬を体内に取り込んだんだよ。」
…ああ…
考えられない…
僕は、涎だらけの顔で多分間抜けに溶けた目で歩くんを見た。
歩くん…
「ふッぁッ…」
手はずっと動かしたまま。
身体が快感を求めている。
もっと欲しいと叫んでいる。
駄目だ…、媚薬のせいだけど…足りない、足りない…
「あゆゆくッふひッ…」
歩くんの名前を必死に呼ぶ。
歩くんじゃなきゃ駄目なんだ。
もう…いいから…もう、壊れてしまっても良いから…
「お願いぃッ!!」
助けてッ
もっと気持ちよくしてッ?
「クスッ…媚薬は凄いなぁ。」
そう言って、歩くんは立ち上がる。
僕の元まで来ると、歩くんは僕の中に入っている玩具やバイブを取り出すために指を入れる。
「ひぁやッんんッ」
指は容赦なく僕の中を掻き乱す。
バイブも玩具もスイッチはONのまま、だから僕は締め付け続けた。
「凄い、キュウキュウいってるよ?そんなに気持ちが良いんだね?」
歩くんは、指の勢いを緩くすることなくグチュグチュと中を掻き回す。
歩くんの問いに弱々しく首を振った僕は、口から玩具を抜き取られて歩くんにキスをされる。
「んぅッ…ぁッ」
いつもの歩くんの舌…、気持ち良い…熱い。
媚薬のせいか、全てが快感になる。
僕の身体を滑る歩くんの指も全て気持ちが良かった。