どうして?僕が攻めじゃ不満なの?
第7章 形勢逆転!!にはなりませんでした、普通に。
「ぁッ…ふ」
歩くんも興奮してるのかな?
いつもより荒い息づかいに、舌が荒々しく僕の咥内を犯し続ける。
乳首も引っ張ったり、抓ったり。
ずっと硬いままの僕の自身に、歩くんは指を絡めて扱く。
「あッん…ぃいッ」
それに抗う事無く喘ぐ僕を見て、歩くんは優しく笑った。
「穂浪は、僕だけに犯されてれば良いよ。僕だけを見てれば。もう他の事なんて考えさせないから。」
歩くんは、そう言って僕の中に入ってきた。
今更気付いたけど、歩くんも僕と変わらないんだと思う。
僕が、歩くんが他の人を抱いてたりするのを見て、嫌な気持ちになるように、歩くんだって、僕が他の人を抱いたり抱かれたりするのをみたり聞いたりしたら、ちゃんと嫉妬してくれるんだよね。
同じなんだよね。
歩くんだけ特別とかじゃなくて…、歩くんだって人間だものね。
そう考えたら、嬉しくて涙が出るくらい嬉しくて、歩くんに抱かれることが幸せで、このままずっと歩くんに抱かれていたいと思った。
誰よりも、歩くんの一番で居たい。
僕の中では、歩くんが一番なんだよ?
ねぇ、歩くん…大好きだよ?
愛してるよ?
これからも、僕のこと愛してくれる?
僕の醜い嫉妬が見え隠れしても、僕を好きでいてくれる?
「穂浪、中…締めすぎッく」
「歩くッ…ぁッあッ好きぃッ」
「僕のが愛してるからッ」
ほら、…歩くんは愛してくれるんだ。
だから、僕は倍叫んであげるからね?
「愛してるぅッ…んッイくッ」
「クスッ…良いよッイって?」
「歩くッ…歩くッあッあッ!!」
…
僕の中には、暖かい愛情が入ってきた。
これが、続いてほしい、本当に。
愛してるからね、歩くん。
でも僕は知らない、歩くんは僕の無限倍僕の事を好きだってことを…。