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-綉磨-

今目の前に、地味な女がいる。
名前は根元黒蝶
¨ΑΑ¨で俺らに囲まれているくせに、緊張もしていない
それとも、鈍感なのか？
普通の女なら、顔赤くしたり媚びをうったりするはずだが…
俺は、読んでいる訳でもない本を捨て話を始める

『初めましてかな？根元さん』

本当は、話すの初めてじゃないけど

｢どうも…｣

女子としては、低いテルノボイス。部屋全体に響きわたる

｢で、なんで私を呼んだの？近藤綉磨くん｣

真っ直ぐ俺を捕らえる瞳。初めて君を見た時と変わらない。
俺達は、入学前から根元を知っていた。