小さな秘密
第2章 二人きりの保健室
同じクラスの壱輝(イツキ)と怜太(レイタ)は、クラスの問題児。
放課後になると
校庭の水道にホースを繋いで、空に向かって水を飛ばして遊んでいた。
「ねぇ、やめなよ?下の子が真似するでしょ」
「うるせぇな!何いい子ぶってんだよ」
「別にいい子ぶってなんか…」
「壱輝やっちゃえよ!」
「ええっ?俺?」
ブツブツ言いながら、何か悪巧みをする二人。
「先生に言ってくるからね!」
「待てよ!」
怜太はホースの先を窄めて私にホースを向けた。
「きゃあぁっ」
「ちょ、怜太やりすぎだろ。びちゃびちゃじゃん」
「お、俺関係ねぇよ!」
怜太はそう言って走って行ってしまった。
「っヒクッ…ひどいよぉ」
「栞大丈夫?服が………」