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小さな秘密

第2章 二人きりの保健室

ワンピースが濡れ、身体のラインに添ってぴったりと引っ付いてしまう。

そんな恥ずかしい状況になっている事にも気づかず
グスグス泣いていると、壱輝は自分が着てたシャツをかけてくれた。


「ふぇぇ?」


「保健室いこ?」


悔しいはずなのに
その行為が嬉しくて、ちょっぴり胸がキュンとした。

保健室に入ると誰もいなくて、椅子に座ろうとすると壱輝は、

こっち…

そう言ってベッドに連れてきた。

「栞服脱いで」


「ええっ!?どうしてよ!!」

「だって濡れてるし…そのままだったら風邪引いちゃうから」

私はここで始めて
自分の格好に気付いた。


「きゃあぁっ!見ないでよっ」


「なんでも良いけど早く脱げって」


「いや!」


「じゃあそのまま帰るのか?」


「それはもっといや!」


「ったく…今お前の体操着持ってきてやるからそこで待ってろ!」


そう言うとカーテンを半分閉め保健室から出て行った。

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