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小さな秘密

第4章 小さなカップル

お昼休み
給食を食べ終え片付けをしていると壱輝に声をかけられた。

「栞ちょっと来て!」


「えっ?ど、どこいくの…?」


「シーッ!あれ見ろよ」

壱輝は空き教室のドアの入口にしゃがみ、私に何か見るように言ってきた。

壱輝の目線に合わせしゃがんでドアの小窓から中を覗いた。


「え…何?誰がいるの?」

教卓下で人が動いているのが見えた。


ボコボコッ
ガガーッ―

人が動いた衝撃で教卓は音をたて一緒に動いている。


「壱輝これなぁに?」


「怜太と美羽だよ!昨日もここで同じ事してたんだ」


昨日も?
って事は、二人はまた……

「壱輝見ちゃダメだよ!」

「なんで?俺たちも似たような事したじゃん」


「でも、こうゆうのは絶対見ちゃいけないよ!美羽は親友だし」


「なにコソコソみてんだよ!」

突然ガラガラーッとドアが開き中から二人が出てきた。


「栞に見られちゃったぁ…

美羽は恥ずかしそうに俯いているだけで、何も言ってこなかった。

「次壱輝たちも使う?」


「「えっ!?」」


怜太の一言に
思わず壱輝と声が重なった。

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