小さな秘密
第5章 ふたつのグラス
数分後…
「栞…?」
「んぅ?」
「ちんこ起っちゃった」
何もしてないのに
壱輝は股間を押さえてモジモジし始めた。
「どうしたの?」
「ジュース飲んでる時に 体が熱くなってきて……」
壱輝のほっぺたはピンク色に染まり、どんどん息が荒くなっていった。
目には涙を溜め、苦しそうに呼吸をしている。
「壱輝大丈夫…?苦しいの?」
「くうっ……はぁ、はあぁ……」
「壱輝の…触ってあげよぉかぁ?」
「ダメ…なんだろ?お兄ちゃんいるし……」
「ふぇ?」
「栞に触られたら、栞に意地悪したくなる…」
「でも……」
「っく…だいじょ……ぶだよ、はあぁっ」
こんなに苦しそうにしている壱輝を無視出来ない。
意地悪されても良い…
今は壱輝を楽にさせてあげたかった。
だって
これはお兄ちゃんの悪戯だって気付いたから。