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小さな秘密

第9章 忘れさせて…

お昼休みになり、体育館にある倉庫の非常口から外に出た。


「栞元気になって良かった!」

「うん、心配かけてごめんね」


「栞も母さんに怒られたりするんだな」


壱輝に嫌われたくなくて 嘘をついた。


本当の事
言おうと思ったけど、やっぱりダメだった。



「壱輝?」


「んー?」


「壱輝とシたいよ…壱輝と一つになりたいの」



あの時の感覚はまだ体が覚えてるの。

だから宏樹君にされたんじゃなくて、始めから壱輝とシたんだって

そう記憶を書き換えようとした。



最低だよね。

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