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小さな秘密

第9章 忘れさせて…


「栞…ここ公園だよ?」


「いいの」


「でもみんな見てる」



「じゃあ…ふたりきりになれる所行きたい」



「ふたりきりになるのは学校に着いてからね?」


壱輝は、私をなだめるように頭をポンポンと撫で手を引いて歩き始めた。


「栞…俺には隠し事とか無しだからね?」


「う、うん……」


壱輝に言えない事
たくさんあるんよ。



隠すのは辛い。



だけど本当の事
知ったら壱輝は離れていくでしょ?

そんなの
もっと耐えられない。

1番辛いよ……

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