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苦しいくらい恋をした。

第2章 午前6時!

あ。もう三十分近くたってる。
そろそろいかなきゃ…

駅へ向かう私の足をとめたのは
あいつ。

「あのさぁ…一緒にいこ?」

「…なんでですか?」

「俺がいきたいから!
1人より2人のほうが楽しい気がしない?」

にかっと笑ってこっちを見るその笑顔は
眩しくて、なんだかうんっていってしまった。

「ねー、いっつもこの電車のってるの?」

あいつが聞く。
車内はまだまだ通勤ちゅうの人達で
溢れかえっている。

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