チャラいギャルはどこまでも??
第3章 久々の集会
「やーまと先輩っ♪」
莉架が可愛い笑顔で
大和の前に来て俺に目を移すが、
すぐ大和に逸らした。
「ん?どうした莉架」
「今からバーベキューするらしいんで、大和さんの出番です(笑)」
「お、まじか(笑)
じゃあ久々に焼くか~」
大和はみんなの元に行って
莉架は俺を見上げる。
「…んだよ」
「いや、せっかくみんないるのに
つまんなそうな顔してるから」
「…してねぇよ」
莉架はため息を吐き、
隣にきてしゃがみ込む。
「さっさと愛する大和んとこ行けよ」
「はぁ?何怒ってるんですか?」
「っ…怒ってねぇよ…」
だめだ、このまま莉架と話してたら
抱きたくなる…
そう思い、壁を蹴って歩き出した時に
莉架が俺のTシャツの裾を掴んだ。
「怒っちゃ…やだ」
「莉架…?」
「もうほんと…自分がわかんない」
莉架は俺の右足に掴まって
俯いていた。
「莉架…」
俺は突き飛ばされるのを覚悟に
莉架の手を離して
正面から抱き締めた。