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早春

第3章 初心者マーク

“…何?”

“いや…ほんとに教えてくれるんだ…
一応勉強しているつもりなんだけれど
そういうオンナの子の気持ちがわからないんすよ。
俺がやりたいようにやって、彼女、もうやだって思ったらかわいそうだし…
一生に一度のことだから…良かったって思ってほしいし…

…そう言えばデートもいつも俺の行きたいとこ行って…
彩奈…後ろから追っかけてきてたなぁ…”


“ふぅん…彩奈ちゃんって言うんだ…”

“あ…うん…”



んふ…赤くなっちゃって…かわいいな~…



“いい車ね…しかもジャズなんて…”

“いや…車は兄貴の…ジャズも兄貴の趣味…”

“あはは…やっぱりね…
…でも高校生の女の子にジャズはちょっとね…
彩奈ちゃんの好きな曲のほうがいいかもね…”



なんて会話をしているうちに車はホテルに着いた。

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