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恋した相手は痴漢です

第3章 愛し方

遥を背にしたまま優愛は意を決して告げた
「遥クン・・あのね・・本当は一度だけ強引に抱かれたことがあるの・・初めてじゃなくて・・ゴメンネ・・」

最後は涙声で言い切った優愛を強く苦しいくらいに抱きしめた遥

息が出来ない圧迫感で苦しいけど嬉しい・・

フワッと力を緩めて優しく包み直す遥にきゅうっと胸が再度苦しくなった

「ごめんね・・辛かったね・・ごめん・・相手誰なの?僕が殺してあげるよ」

苦しげに謝る遥に切なく胸をときめかせていた優愛だったが、最後の氷を思わせる一言に背中が冷たくなった

「・・し・・知らない人なの・・気持ちだけでも嬉しいよ・・」

「僕の大切な優愛を横取りするなんて・・」
自分のことをこんなに思ってくれていると思うと嬉しくてしかたなった

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