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恋した相手は痴漢です

第3章 愛し方

冗談でも相手が買い取り先の男だった・・なんて口が裂けても言えない優愛は一生隠しておこうと自分に誓った

抱きしめられたままどのくらいの時間が経ったのか・・部屋が少し暗い

外の明かりを僅かに吸収してはいる室内は薄暗くなっていた

「決めた」
後ろで、遥のきっぱりとした声がする

振り向けない優愛はもどかしい
「なっ・・何を?」
「やっぱり僕も一緒に住むよ」
「え?!?」
「心配だもんね。2人で住んでも狭くはないよここ」
確かに十二分な広さはある

「・・そっ・・えっ!?本当に!?」
「うん。・・あっもしもし・・」
急に電話を始める遥

ボー然と聞き耳を立てる優愛

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