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犬カレ

第2章 犬カレ

何時の間にか眠っていたみたい
私を大事そうに腕の中に収めるあなた

こんな事をされては
勘違いしてしまう
毎回思うのにやっぱり
嬉しかった

ソロっとあなたの腕の中から抜け出す
私はあなたのじゃないし
あなたは私のじゃない

一緒に朝を迎えられるのは
恋人の特権だから

朝を待たず、静かに部屋をでる
つもりだったのに、
小さな音にさえ、気付いてしまうあなた

やっぱり、犬だね。
それが妙に可笑しくて
あなたに
見えないように微笑した

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