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猫カノ

第2章 猫カノ

この辺にいるだろうと
キョロキョロしてると
突然手を引っ張られた

横を見ると顔を下に伏せて
僕の手をとるキミの姿

何も言わず、グイグイ僕を引っ張り
空き教室の中に入っていった

ドアを閉め
向かい合ってやっと顔をあげるキミ

その顔は何かを我慢しているようで
思わず頭を撫でてやる

キミはそれに驚いた顔をした後

僕に向かって手を伸ばした


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