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猫カノ

第2章 猫カノ

少し遠くから“チリンッ”と音がした
顔をあげると視線の先に居たのは
無表情なキミ

目が合うと即座に顔を背けて
歩いて行ってしまった

かまって欲しい時のキミの合図

僕は皆に帰ることを告げて
キミの後を追いかけた

…が、見失ってしまった
さすが猫、素速い…

苦笑をして
キミの残り香を頼りに歩いた

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